2008年5月27日(火)・28日(水)
新国立劇場 「ピアノのはなし」公演
アフタートーク ―特別ゲスト:小沢昭一氏―
レポート
今回は、ゲストに小沢昭一さんをお迎えしてのアフタートークでした。
ご存知小沢昭一さんは舞台に映画にテレビに、そして日本の放浪芸研究者としてとしても第一人者ですが、僕が劇団芸能座にはいってからの師匠でもあります。もう30年以上公私にわたりずっとお世話になっています。
 でも、今回のように戦争についてまじめにお話を伺ったのは初めてでした。
 僕は「戦争を知らない子ども」として育ちましたが、小沢さんの世代は生まれたときから軍国主義一辺倒。軍国少年として純粋培養されたんだそうです。小沢さんは中学のとき海軍兵学校を志願して、敗戦の時は、山口県防府の学校にいたんです。そして、故郷の東京に帰るとき原爆投下後の広島駅でその惨状を目の当たりにします。そこから小沢さんの戦後の平和への想いが沸いてくるのですが…。
 とても内容の濃い、そして爆笑の連続といういつもの『ピアノのはなし』ではありえない会場の雰囲気でした。エンディングには28年ぶり、『ズンドコ甲州街道』という芸能座のテーマソングを歌ってお開きとなりました。                                               
中西和久